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小さな目標から大きな目標を目指し、クラファンの意義付けをしっかり行った【ワークライフ・コラボ様│クラウドファンディング事例】

~今回の成功要因~
1,個別のメッセージを送った
2,小さな目標を立てて、大きな目標達成を目指した
3,クラウドファンディングの「意義」を内部メンバーに伝えた
4,現実的な金額を、まずは目標金額にした
5,イベント自体に共感してくれた人が多かった
6,当事者意識の強い人が団体内にいた

Syncableには弊社ファンドレイザーによる、マンスリーファンディングやクラウドファンディング、サポートファンディングといった寄付キャンペーンの伴走支援サービスがございます。寄付キャンペーンの立ち上げ準備から公開、キャンペーン期間中により多くの支援者を集めるために、各団体様をサポートさせていただいております。

今回インタビューをさせていただいたのは、NPO法人ワークライフ・コラボの皆さんです。
イベント「仕事と暮らしの両立フェスタ」の開催費用を集めるクラウドファンディングを行った際に、伴走支援を活用していただきました。

【NPO法人ワークライフ・コラボ 概要】
愛媛県で、人・企業・地域~三方をつなぎ豊かな未来へ~ を
スローガンとし、
より良い労働環境の整備、次世代育成、コミュニティ形成を行っている。

開催期間:2022年8月22日(月)〜9月30日(金)
目標金額:ファーストゴール60万→セカンドゴール80万
達成金額:814,185円

今回インタビューを受けていただいたのは、代表の堀田様です。

伴走担当者の増田(左上)、インタビュアーの武藤(右上)、代表の堀田様(左下)

今回のクラウドファンディングの目的を教えてください

Syncableキャンペーンページより転載

堀田:新しく今年度から「仕事と暮らしの両立フェスタ」というイベントを実施することになったため、クラウドファンディングを立ち上げました。資金を集めるだけではなく、私たちの活動のテーマ「仕事と暮らしの両立」をもっと幅広い人たちに知っていただこう、当事者意識を持っていただこうという目的で立ち上げました。

クラウドファンディングの開始前の印象と、終了した際の感想を教えてください。

Syncableキャンペーンページより転載

初心を忘れずに、人との関係を保つことの大切さに気付いた

堀田:クラウドファンディングは大変だというのは聞いていたので、覚悟を持ってはじめました。(笑)
終わってから振り返ると、やはり大変ではあったのですが、充実感を得られる「大変さ」でした。大変=不幸、みたいなかんじではなく、大変さの中にも学びや成長があったと思います。団体としては、13年以上活動をやってきていて、私たちのことを知ってくれているだろうと胡座をかいてしまっていることに気づきました。初年度の頃は自分たちが何者であるかなどを発信をしていたのですが、最近は目の前の業務に追われたり、利害関係者としか会っていなかったなと。

常に関係性を持っていた人は、今回のクラウドファンディングでもすぐに返事をいただけるのですが、逆に何年も前に連絡を取ったきりの人には連絡しづらかったですし、先方からは連絡が来なかったりしました。初心を忘れずに、色々な人と関係を続けつつ、自分たちが何のために団体をやっているのかということを、伝え続けることが大事だなと感じました。

イベントとクラファンの性質が似ていて、化学反応が起こせるのではと思い開催

フェスタを開催する際に、どうやって費用を賄おうかと考えた際に、いきなりブース出展費のみで実施するのは難しいのではないかと。、まずクラウドファンディングをやってみようということになりました。クラウドファンディングって、何か目的の「こと」や「もの」があって、それをどうにかしたい、と支援者が思ってくれた際に寄付をいただくことができます。今回行ったフェスタは、私たちの想いを知っていただくために開催しようという目的がありました。このフェスタも、クラウドファンディングと同じく、応援者がいてこそ動いていくものなので、それがクラウドファンディングと合致していて、良い化学反応を起こせるんじゃないかなと思い、クラウドファンディングに取り組みました。

イベント自体を事業だと意味付けることができた

堀田:はじめは、全員がクラウドファンディングに賛同してくれたわけではなかったんです。実行委員会のメンバーで、クラウドファンディングでお金を集める必要性を感じていない人もいました。
イベントのホームページも無料で作ろうと思ったら作れるし、広報も無料のSNSでできるし、ボランティアなら人件費をかけなくてもフェスタを実行できるのでは、と。

でも、イベントを事業化していきたい中で、お金をかけずにやると一過性で終わっちゃうと思うんですよね。継続できない。だからこそ、クラウドファンディングの必要性をメンバーに伝えていきました。

最初は活動のテーマ「仕事と暮らしの両立」をもっと幅広い人たちに知っていただく目的でクラウドファンディングをやっていましたが、結果的には、自分たちにも周りにも「これは事業なんだ」と意識付けするためにもクラウドファンディングは必要だったと気が付きました。

成功要因について教えてください

Syncableキャンペーンページより転載

当事者意識の強い人が団体内にいたこと、個別アタックを徹底的にしたこと

堀田:やはり個別のメッセージを発信したことだと思います。クラウドファンディングをスタートさせ、ああ始まったんだなと安心したのですが、なかなか寄付には繋がりませんでした。
そうしたら理事の一人が、「まずは目の前の試合に勝たないと優勝なんてできないぞ、大きな目標を目指して、今やるべきことを一つ一つやろう」と私たちを鼓舞してくれました。それで団体内のエンジンがかかったと思います。

毎週どのくらいの寄付を集めたいかという小さな目標を立てて、一週間ずつ着実に小さな目標を達成していって、最終的に目標金額を達成しようということになりました。

理事メンバーがたくさんの人に声がけをしてくれて、ああ、それくらいやらないとやっぱり寄付は頂けないんだなというのを感じました。そこから人海戦術というか、個別の連絡をどんどんするようになったんです。だから、この個別のメッセージの送信が一番の成功要因だと思います。

普段築いていた関係性を大切に、周りを巻き込んだ

武藤:個人アタックとは、具体的にどのようなことをしたのですか

堀田:まずは、日ごろから関係性のある賛助会員の方や、色々な情報交換をしている比較的お願いしやすい方に、「今こんな企画をしているので、支援していただけませんか」という感じで伝えました。
理事たちは、同級生とか、団体としての利害関係はさほどないけれど、関係性の強い人たちにお願いをしていたようです。普段から信頼関係を築いていた人たちから協力してもらっているなと感じました。

 私たちはスタートアップで「仕事と暮らしの両立フェスタ」を実現するために、実行委員会を作りました。実行委員として運営に関わりませんかというお誘いを賛助会員さんたちにしたところ、全部で9名が参加してくださって。今回のクラウドファンディングを実行するにあたり、その9人の方たちにも相談しながら進めていました。

イベント自体に共感してくれた人が多かった

堀田:他の成功要因としては、開催したイベント自体に共感してくださった方が多かったかなと思います。働き方改革や、少子化対策の事業をやってきて、それに共感してくださった方が今回のイベントにも賛同いただくことが多かったです。
また、キャンペーンページを作る際に事業への想いを増田さんが引き出してくれました。
今までは、活動に対して曖昧な言葉しか紡ぐことができなかったんですけど、これだったらしっくりくるぞという言葉が見つかったんです。それに基づいた言葉のセレクトが自分の中で作られて、その言葉を使うことで、寄付にも繋がったかなと思いました。
「仕事と暮らしの両立」って、結構ふわっとしてる言葉ですよね。今回のクラウドファンディングで、私含めて関わったスタッフが、活動を言語化することに向き合うことが出来て、何がしたいのかということを明確に答えられるようになりました。

現実的な金額を、まずは目標金額にした

武藤:最初の目標は60万円でしたが、結果80万円という多くの寄付金が集まっていますね。こちらはどうして60万円を目標にしたんでしょうか

Syncableキャンペーンページより転載

堀田:伴走支援が始まった初回のミーティングで、私たちのステークホルダーや関係者を分析していただいた際に、実際問題集められるのは50万円くらいなのではないかという分析を頂いたんですね。クラウドファンディングっていったら100万円くらい集めるのが結構当たり前なのかなって思っていたんですけど、そんなもんなんだ、と少し驚いたんです。まあでも、専門の方が言うことだし、じゃあ少し上乗せした60万円を目標としようかということでその目標金額になりました。

増田:シミュレーション上の話もあったんですけど、今回のクラウドファンディングは明確な目的があって行ったもので、全部にかかる費用を計算した際に、仕事と暮らしの両立フェスタ必要な金額は100万円くらいということを教えていただきました。でも、イベントに伴う調査部分にかかる費用が、別の場所からの補助を頂けることになったという背景もあり、もちろん最初から100万円を集める気概で行くけれど、まずは集めることのできる可能性の高い60万円を目標として達成して、成功体験を作っていくのが良いんじゃないかなというお話をさせていただいていました。実際60万円も達成されて、セカンドゴールの80万円も達成されているのと、活動実績自体も長くステークホルダーさまとの関係も太く強いので、100万円近く獲得できるポテンシャルをお持ちだと思っています。

今後の活動としては、どのようなことを考えていますか

今年がスタート、2030年のゴールに向けて毎年継続していく

Syncableキャンペーンページより転載

堀田:2030年をゴールとして、毎年このフェスタを開催していくことが目標です。今年はその事業のスタートだったわけですが、実行委員会の方々と手さぐりで土台づくりをしています。
 「仕事と暮らしの両立」というところからスタートした団体なのですが、やはりそれは一言で片づけられるものではなくて、色んな課題が複合的にあります。それを丁寧に拾っていって、企業などと連携出来たらなと思っています。
 今回のフェスタは、企業が9社、啓発団体が5団体、あとチャレンジブースというハンドメイド作家さんが7名という、計21団体がブース出展をしていただけることになりました。そういう方々と現場を作っていくことで、別の新しい事業や活動が生まれるんじゃないかなって思っています。このような活動を続けていきたいと思っています。

今回の伴走支援の感想を教えてください

堀田:伴走という、意味そのままのことをしていただけたなあと思います。クラウドファンディングも、なんとなく知っているつもりでしたが、やってみないとわからないことがたくさんありました。伴走支援者という、増田さんだからこそ分かっている情報もたくさんあって、例えばキャンペーン期間中に困るタイミングといったポイントもしっかりわかっていて、サポートしてくださいました。例えば、伝えたいことを図式化することが苦手なのですが、そこをサポートしていただいたり、なかなか寄付が集まらない時に、「大丈夫ですよ」と励ましのお声がけいただいたり、すごく助かりました。伴走支援があって絶対よかったなと。

伴走支援者からのコメント

改めましてこの度は、団体さま初めてのクラウドファンディング実施において伴走支援をご活用いただき、ありがとうございました!

愛媛ではもう10年以上もNPO法人として活動されており、初めて代表の堀田さんとお話させていただいた頃から、実績の信頼感や行政や地域とのコネクションの強さをひしひしと感じていました。

今回のクラウドファンディング企画では、団体さまが長年積み上げてこられたそのような繋がり武器に、地道にコツコツお声がけいただけたことと、それをキャンペーンの企画・運営側のみなさまだけでなく、理事さまや新しくはじまる「仕事と暮らしの両立フェスタ」運営メンバーの皆さまも巻き込んで進行できたことが、成功要因の1つだったのではと思っています。

実際寄付してくださった方々の中には、内部メンバーのみなさま個人のお繋がりも多く、団体さまを支えるスタッフのみなさんのパワーも大変印象的でした。

また、今回は「仕事と暮らしの両立フェスタ」の運営資金を集める企画でしたが、新しくスタートしていくこの事業で「団体として何を実現したいのか」また、それをいままで接点のなかった「外の人たちにも伝わるようにするにはどのようにすれば良いのか」ということにおいても、とても向き合ってくださっていました。

このフェスタをフックに、ワークライフ・コラボさまの目指す社会やインパクトが他の地域にもどんどん伝播していくことを心から願っております。
いつか私もフェスタに参加できたら嬉しいです!応援しています!

団体からのお知らせ

クラウドファンディングを経た団体さまの活動報告がUPされています。
ぜひご覧ください!

■寄付使途報告:フェスタを「持続可能な事業」としていくために

■「仕事と暮らしの両立フェスタ」開催レポートを返礼品として発送しました

■12/4「仕事と暮らしの両立フェスタ」盛況に終えました!

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