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【保存版】NPO・NGOのWebサイト(ホームページ)の作り方-サイトマップ・情報構造編-

企業・団体や組織の”顔”としての役割を果たすようになったWebサイト(ホームページ)。無料で作成するようなツールも続々と出てきており、誰もが独自のWebサイト(ホームページ)を持てるようになりました。

これまでに、団体様の中でも「どうやってホームページを持てばいいのかが分からない」「何をどう準備すればいいのか」といったお声掛けをいただき、事例をお見せしながら作成をサポートしたことがあります。

そこで、団体様にお話ししてきました内容を抽象化・一般化して、どのような非営利団体であってもWebサイト(ホームページ)作成の枠組みの分かるような内容にまとめました・ぜひ参考にしてみてください。

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サイトマップ・情報構造とは?

Webサイト(ホームページ)の情報構造や概念を図式化し、全体像をプロジェクト関係者で理解・共有するための設計図です。Webサイトに掲載する情報を整理・分類し、サイトの大まかな全体構想を描きます。

制作段階になってサイト構造に大きな変更が発生すると、スケジュールや予算などに影響します。サイトマップを作る段階でサイト全体の大分類についてはしっかり固めておくことが重要です。

今回ご紹介するのは、ハイレベルサイトマップと言って、構造として第一階層・第二階層から第三階層までの内容になります。実際のWebサイトの新規作成やリニューアルでは、これ以上の下層についても詳細を定めていくことが必要にはなります。サイトの上位階層(ハイレベルサイトマップ )を設計した後に下位階層の設計(ディレクトリマップ )に移るという過程があり、ハイレベルサイトマップ で全体構造を検討してから、組織化・構造化された情報を使って下位階層のディレクトリマップの作成へと進むのが一般的です。

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建物に例えると、基盤(​サーバー)を土地、Webサイトを上物(建造物)に例えられます。建築物の最上階から幾つかの階層を考えることで、おおよその建物のイメージを固めることができます。

この記事をお読みいただくことで、おおよそのコンテンツの内容を想定し、どのような構造を取るべきかの参考にしていただければと思います。

【第一階層】TOP:トップ画面

・キービジュアル
NEWS:新着情報
ARTICLE:活動報告記事

トップ画面(キービジュアル)では、ブランディングや今まさに動員の必要な内容への導線を置くことができます。最もアクセスの大きなページになりますし、団体名での指名検索で流入したユーザーにとって何を見せるべきかは大切な論点であると考えます。

新着情報など団体の動きの見えるコンテンツを更新していくことで、団体のステークホルダー向けにリアルタイムな情報発信をすることができます。

【第二階層~】WHY・WHAT・HOW:社会課題と団体のつながりについて

WHY:社会課題の起こる背景、原因
WHAT:課題解決としての事業内容
HOW:連携するパートナー団体のご案内

何故、その団体が存在するのか。存在理由とその社会課題解決の方法論を表現することで、同じような社会課題と向き合う企業・団体や人との出会いがあると思います。

【第二階層~】ABOUT:団体の名称・概要

GREETING:代表あいさつ
PEOPLE:団体スタッフの声・コメント
OVERVIEW:団体概要・所在地・定款

団体にどんな人がいるのかを表現することで、親近感や社会的信頼を得ることに繋がります。

また、団体に関係する人たちを紹介するとき、代表や理事だけでなく、ボランティア含めたスタッフ、(企業・個人の)寄付者、碑益者・受益者の方々の様子も載せることで、より風通しの良い雰囲気を醸成することができると思われます。

【第二階層~】JOIN:参加方法

MEETING:見学会・交流会に出席する
MEMBER:会員になる【正会員、賛助会員(団体・個人)】
VOLUNTEER:ボランティアをする

ビジョン・事業内容に共感した方がどのようなかたちで関りを持てるのかの選択肢を表現することで、団体の事業を発展させていくことができます。

"経済的な接点"である寄付だけでなく、"時間的な接点"であるボランティア、"専門的な接点"であるプロボノなど…団体との関わりを持ちたいと思った人の受け皿を予め準備しておくことをお薦めします。

【第二階層~】DONATE:ご支援・ご寄付について

・書面での申し込み・銀行振り込み【振込先口座情報】
・Web(クレジットカード)での申し込み
・寄付付き製品(チャリティTシャツ「JAMMIN」など)
・Amazon「みんなで応援」プログラム
・物品寄付(BRAND PLEDGEなど)
・遺贈寄付
・ポイント寄付

様々に寄付・支援の手段がありますので、ここで団体として導入している手段を網羅的に載せることになります。寄付や支援を検討している方に選択肢を示すことで、より納得感を持って支援を考える一助になります。

なお、Webサイト(ホームページ)上で振込先口座情報を掲載すると、直接の寄付をされたことの発見が遅れたり、寄付者情報が口座情報のみになってしまい御礼や領収書発行ができなくなるリスクがあります。その際は、寄付者情報を確認するような導線(例:電話番号、メールアドレス、問い合わせフォームなど)を設置することをお薦めします。

CONTACT:お問い合わせ

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・問い合わせフォーム/メールアドレス/電話番号/FAX ほか

機能として、団体との接点を持つことのできる機能は重要です。しかし、いろんなお問い合わせが来てしまってその対応に追われてしまい、本来業務に悪影響を及ぼすようなことになてしまっては本末転倒ですし、団体としてレスポンスしなければならない内容かどうかを判別できないと繁忙に陥ってしまうリスクもあります。

たとえば下記のような事項を予めフォーム回答してもらい、対応する担当者や窓口を振り分けられるようにすることで、上記のリスクを回避することができます。

❏氏名【自由記述】
❏電話番号【自由記述】
❏メールアドレス【自由記述】
❏テーマ【単一選択式回答】
- 入会について
- 取材申し込みについて
- 企業連携について
- ご寄付・ご支援について
- その他
❏内容【自由記述】

Syncableのお問い合わせ

現在、SyncableではこのようなWebサイト構築のご相談も承っております。

助成金・補助金の申請後、団体の情報発信の量・質を向上させていきたい、デジタルファンドレイジングの土台作りがしたい…といった方は、ぜひ一度お気軽にご連絡ください。

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