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団体設立記念日にあわせて寄付募集をする2つのメリット

毎年必ず訪れる団体の設立記念日。どんな団体さんにも訪れる誕生日だからこそ、年に一度の機会を周りの方々から応援していただく機会にできると素敵ですよね。

「寄付集めをしたいけどいつ始めたらいいかわからない」「団体に関わる方々とコミュニケーションがなかなか取れていないと感じる」といった声もお聞きします。そういった皆様には、団体設立記念日を活用するのがオススメです!

そこで今回は、団体設立記念日にあわせて寄付募集をする2つのメリットと団体設立記念日を活用した寄付キャンペーンの事例をご紹介します。

この記事のライター

高村大夢(たかむら・ひろむ) コンサルティングチーム・伴走支援を担当。
高校在学中にNPO法人河原部社という団体を通じて、ファンドレイザーという仕事に出会う。その後、准認定ファンドレイザーを取得しSTYZにインターンとして入職。現在は正社員となり年間約30団体の寄付集めの伴走支援に従事。これまでに創出した継続寄付者は2,000人を超える。


【メリット①】寄付集めがしやすくなる

団体設立記念日に寄付募集をする場合、以下の2点の理由から寄付集めがしやすくなると考えております。

  • 多くのステークホルダー(団体と繋がりがある方々)を巻き込んだ寄付募集を実施しやすい

  • 「お祝い」と「寄付」を結びつけることで支援のハードルが下がる

多くのステークホルダー(団体と繋がりがある方々)を巻き込んだ寄付募集を実施しやすい

寄付を募集する際には、ステークホルダー(団体と繋がりがある方々)の巻き込みが重要であると言われています。
一般論として、クラウドファンディングをはじめとするデジタルファンドレイジングでは"支援者1/3の法則"というものが知られています。

”「私たちは、1/3、1/3、1/3という考えが好きです。インディーゴーゴーはあなたの成し逐げたいことを倍増することができます。もし、ご自身で0ドルしか集められなければ、インディーゴーゴーはゼロ倍しかできません。まず、少なくとも金額の1/3は『自分のネットワークを通じて』自力で集める必要があります。次の1/3はあなたのネットワークの友達を通じて集まることが多い。そして、最後の1/3をインディーゴーゴーが見つけてくるのが平均的です」

要するに、「最低1/3は自分の直接の友人知人からお金を集めなくてはいけない」ということです。
これは「インディーゴーゴー」で過去数年のデータから集められた数字によるものです。実際これは、「インディーゴーゴー」だけではなく、クラファンサイト全般によく当てはまってきます。”

【出典:最低1/3は、自分の直接の友人知人からお金を集めなくてはいけない | クラウドファンディングで夢をかなえる | ダイヤモンド・オンライン

上記の中では「最低1/3は自分の直接の友人知人からお金を集めなくてはいけない」とありますが、「1/3の支援はステークホルダーがいないと集めることはできない」と言い換えることができるかと思います。

実際に寄付キャンペーンを開催する際には、関係者をうまく巻き込むことができず、”担当者だけががんばる”ような状態になってしまうことも多いです。そこで、「団体の設立記念を盛り上げていきたいので協力してほしい」という趣旨で下記のような方々を巻き込んでいきましょう!

「お祝い」と「寄付」を結びつけることで支援のハードルが下がる

記念日のタイミングの寄付募集では、「お祝いしたい」という想いが寄付する理由に追加されると思います。そのため、普段の寄付募集よりも寄付したい理由が増え、ハードルが下がっていきます。特に、団体のことを長く応援している方は、このタイミングで「これまでの団体の取り組みや成果」「今後のビジョンや意気込み」のようなメッセージを受け取ることで、”節目をお祝いしたい” ”これからも頑張ってほしい”と感じていただけるはずです。

さらに、「お祝いしたい」という理由が加わることは、これまで団体に寄付をしたことがない方から寄付をいただく際にも良い影響を与えると考えています。寄付をしたことがない方にとっては寄付という行為自体を身近に感じていない場合が多いです。しかし、「団体への誕生日プレゼントをいただけませんか?」といった呼びかけを行うことで、”日常生活の誕生日ギフトを贈ること”と”寄付”を結びつけ、「誕生日ギフトを贈る感覚で寄付してみよう!」と思っていただくことができます。よって、寄付のきっかけがつくりやすくなっていると考えています。

  • 記念日のタイミングでの寄付の理由:

    • 団体の事業を応援したい

    • 団体の支援対象者を応援したい

    • 団体スタッフを応援したい

    • お祝いしたい/ギフトを送りたい

実際に設立記念日を打ち出した寄付キャンペーンの支援者からのコメントにも設立記念を祝うコメントが多く寄せられています。

【メリット②】節目であることから自然なコミュニケーションがとりやすく、ステークホルダー(団体と繋がりがある方々)と関係性を深めやすい機会

中長期的に寄付集めを成功させるためには、ステークホルダー(団体と繋がりがある方々)との関係構築やファン度を高めていくことが重要であると言われています。その中で団体設立記念日は、節目であることから自然なコミュニケーションがとりやすく、団体としての意思表示をするようなメッセージ(◯年目の抱負・意気込み)を打ち出すことができることから関係性を高めていきやすいタイミングのひとつといえます。

ステークホルダーとの関係構築を行っていくために、多くの団体が「ステークホルダーピラミッド」を作成しています。ステークホルダーピラミッドとは、団体の関係者を関係値の高さに応じて階層分けをして位置づけるものです。下記のような手順で作成していきます。

ステークホルダーピラミッドはSyncableの伴走支援の際にも活用しています。

ステークホルダーピラミッドの作り方

  1. 団体のステークホルダーを関係性ごとに分類(団体スタッフ、ボランティア、寄付者、受益者、etc….)

  2. 関係性ごとに人数を入力

  3. 関係値の高さ(団体ビジョンへの共感度、活動へのコミット度等)で階層分け

ステークホルダーピラミッドを活用した寄付集めの戦略では、ピラミッドの上部に登っていただけるよう、関係性のごとに適したコミュニケーションを行っていく必要があります。下記はその一例です。


このように、ぜひ団体の設立記念日を有効活用し、ライトに寄付のきっかけを作り、ステークホルダーと関係を深めていきましょう!

また弊社では、寄付集めでお困りの方々を少しでもサポートしたいと思い、ファンドレイザーによる無料の相談会を随時行っております。

設立記念日に合わせて寄付を集めてみたいが、イマイチやり方がわからない、よりたくさんの支援を集めるには?など、様々な疑問にお答えします。興味のある方はぜひ下記お申し込みボタンから、相談会の日時を予約してください!

団体設立周年キャンペーンの事例

■単発寄付募集キャンペーン

NPO法人 シブヤ大学

任意団体 小山フリースクールおるたの家

特例認定NPO法人 兵庫子ども支援団体

■継続寄付(マンスリーサポーター)募集キャンペーン

認定NPO法人 Ocean's Love

一般社団法人 A-GOAL

NPO法人 トナリビト

認定NPO法人 こまちぷらす