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【デジタルファンドレイジング入門】無料のWebサイト・ホームページ作成お薦めツール6選

ファンドレイジングを実践していこうにも、なかなか広報予算を作って先行投資するには勇気がいる…それがほとんどの非営利団体(NPO・NGO)の課題だと思われます。

今回の記事では、費用をさほどかけずに情報発信・PRの基盤を整えることのできる、おすすめのホームページ作成ツールや選び方のポイントを解説します。

こちらの記事は、下記の方々に役立ちます。

❏NPO/NGOをはじめとする団体の広報において団体のWebサイト・ホームページを持ちたい方
❏費用をかけずに、できるだけ見やすいWebサイト・ホームページが作りたい方
❏これから情報発信を強化したい方

これからホームページを作成したいと考えている方は、ぜひツール選びの参考にご覧ください。

WordPress(ワードプレス)

WordPress(ワードプレス)

世界のWebサイトの37%はこのツールで作られていると言われているWordPress(ワードプレス)。

オフィシャルのホームページはもちろん商品やサービスの販売、ブログを立ち上げなどもできる万能ツールです。さまざまなプラグインが用意されているので、CSSやHTMLのコーディング知識がなくても簡単にホームページを作れます。もちろんCSSやHTMLを扱えるのであれば、表現の自由度はさらに高まるでしょう。

世界中に利用者がいるため、わからないことを検索すれば解決法が見つかるのも心強いです。

Ameba Ownd(アメーバオウンド)

Ameba-Ownd(アメーバオウンド)

Ameba Owndは、Amebaブログ「アメブロ」を運営するサイバーエージェントが提供する無料のホームページ作成ツールです。

Ameba Owndの特徴は、デザインセンスに自信がない人でもスタイリッシュなホームページを作成できてしまう点。アメブロと違い、デザイン構成から選べるため、自分好みのホームページが作成できます。例えば写真をメインにしたホームページを作成したい場合は、画像をメインにしたテンプレートを選べば簡単に作成できます。

スマートフォンサイトへの対応(レスポンシブWebデザイン)もされているので、スマートフォンの表示も安心です。スマートフォンサイトの場合、表示可能面積がPCに比べ狭いため、デザインがイマイチになりがち。しかしAmeba Owndには、スマートフォンでもオシャレなテンプレートが揃っています。アプリでの更新もできますし、独自ドメインも無料で設定できます。

また、商用利用も無料で設定可能です。Shop by OwndやBASEとの連携をしたEC機能が実装されているので、ECサイトとしても使えます。これからホームページを作る人には十分すぎるほど機能が揃っていると言えるでしょう。

Jimdo(ジンドゥ)

FireShot Capture 700 - ホームページ作成サービス|誰でも簡単・無料HP - www.jimdo.com

Jimdoを利用したホームページは世界で1,500万サイト以上も作られていて、日本でも100万サイト以上がJimdoで作成されています。元々はドイツの企業が立ち上げたツールですが、現在国内ではKDDIウェブコミュニケーションズが提供しています。

完全日本語対応で、ホームページだけでなく、ネットショップまで作れてしまう万能なホームページ作成ツールです。

テンプレートは全てレスポンシブデザインになっていて、スマートフォンサイトでの表示も万全です。スマートフォンアプリもあるので、自宅だけでなく外出先で更新ができてしまうのも便利なポイント。

また、JimdoCafeというJimdoユーザーの駆け込み寺のようなコミュニティも日本人の方が運営していて、困ったことがあれば直接聞くことができます。初心者でも始めやすい無料ホームページサービスです。

Wix(ウィックス)

Wix(ウィックス)

2012年から日本での運営を開始したホームページ作成ツールがWixです。元々はイスラエルの企業が立ち上げたツールです。

数百のテンプレート種類、ネットショップ向けのテンプレートまである自由度の高さが特徴です。機能面においても、無料で機能追加ができる拡張性の高さは嬉しいところでしょう。

また、最新のHTML5テンプレートも用意されています。ドラッグ&ドロップでページを作成していけるので、難しいコードを知っている必要もなく、初心者でも簡単にホームページの作成ができます。

ペライチ

ペライチ

ペライチは、株式会社ペライチが提供するホームページ作成ツールです。日本企業発のサービスのため、日本語でのサポートが充実しています。

ペライチの特徴は、とにかく操作が簡単で、使いやすいという点。テンプレートを選択し必要なブロックを追加するだけでホームページが作れます。

「ペライチ」という名前の通り、基本的には1ページでの運用や、少ないページ数のホームページ作成という用途が想定されています。そのため、1ページの長いランディングページを作成したいという方や、1〜10ページで構成されるホームページを作成したいという方におすすめです。

STUDIO(スタジオ)

STUDIO(スタジオ)

STUDIO(スタジオ)は、株式会社STUDIOが提供するホームページ作成ツールです。

STUDIOの最大の特徴は、デザインを0から自由に作成できるという点です。
ホームページ作成ツールには、テンプレートを選択したり、用意されているパーツをドラッグ&ドロップで配置するものが多いですが、STUDIOは完全オリジナルのデザインを作成できます。

直感的な操作でデザインを作成できるため、コードの知識も不要。
ホームページを自由にカスタマイズしたいという方におすすめです。

無料Webサイト・ホームページ作成ツールのメリット

ホームページ作成ツールのメリットとしては下記が挙げられます。

〇無料でデザイン性の高いホームページが作成できる
〇早くWebサイト・ホームページを作ることができる
〇セキュリティがしっかりしている

無料にも関わらず高機能なツールが使え、テンプレートなどを利用してセンスの良いホームページを作ることができるのは非常に高いメリットと言えます。自分で一から作成するならデザインスキルも必要となりますし、製作会社に依頼すると高いお金が必要となるからです。

また、専門的な知識がなくてもすぐにホームページを作れるというのも大きなポイントです。これも自分で作成しようとすると、非常に多くの時間と知識が必要となります。WordPressのようなCMSツールを使うことで短縮もできますが、やぱり導入には専門知識が必要なので初心者には難しい問題です。

さらにセキュリティ面も見逃してはいけないポイントです。無料ホームページ作成ツールは、サーバーからドメイン、CMSまでオールインワンでユーザーに提供しており、サーバーの管理は提供している企業が行っているため、セキュリティ性の高さを推していることも多くあります。

無料Webサイト・ホームページ作成ツールのデメリット

無料ホームページ作成ツールのデメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

〇デザインがあまりいじれない・自由度が低い
〇(広告などの)バナーが邪魔
〇あくまでも借り物

最初からデザインテンプレートが豊富に用意されている反面、あまりそれらを自由にカスタマイズすることができないことが多いです。

ページ構成も変更しにくい、ホームページ制作の自由度が低いとも言えます。最近ではAmeba Owndのような自由度の高いツールも出てきましたが、まだまだ少ないのが現状です。

また、ほとんどの無料ホームページ作成ツールで表示されている広告バナーも、ホームページを運用していくうちに邪魔だと感じることが多くなるでしょう。落ち着いたホームページを作っているのにバナーが自動で表示されるというようなケースは少なくありません。これらを消そうとすると、有料版へ移行する必要が出てきます。

さらに無料ホームページ作成ツールは、あくまでも借り物であるということを頭の片隅にでも入れておくべきです。突然閉鎖されることもありますし、利用規約が変わって今までOKだったことがNGになることもありえます。

【目的別】無料でも継続した情報発信・PRに貢献するツールたち

今回ご紹介したツールはどれも無料から始めることができ、HTMLコーディングの知識がなくても簡単にホームページを作成できるものです。ぜひこれらのツールの導入を検討してみてください。

最後に、筆者の個人的なおススメツールをご紹介します。

団体の公式サイトを作成するならAmeba Ownd

これらの無料ツールの中で、唯一無料でも独自ドメインをあてることができるのがAmeba Owndです。

独自ドメインはSEO(検索エンジン最適化)などの流入対策をしていくために大切になります。デザイン・レイアウトも洗練されたテンプレートがありますし、今後費用を掛けて見た目を良くすることもできます。

一枚だけのLPを作成するならペライチ

もっとも操作が簡単で、クオリティの高いLPを作成できる無料ツールです。何枚か作成するページ数には限界がありますが、しかし寄付を呼び掛けるLPを作成したり、採用目的のLPを作成したり…と、目的別に一枚のWebサイト・ホームページを作成したい、という時にはとても良いツールであると思います。

今後の運用のできる組織であればWordpress

ある程度、CSSやHTMLのコーディング知識があれば最も自由度高く、運用のしやすいWebサイト・ホームページを作成することができます。

巷のWeb制作業者やデザイナーにはこのツールを専門的に学んでいる方も多くいらっしゃいます。そのような専門家のアドバイスを受けながら作成してみても良いかもしれません。

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今回ご紹介したように、ツールによって使える機能は異なります。
どのような場面でツールを使うのかを明確にして、自団体に最適なツールを選びましょう。

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