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まつどでつながるプロジェクト運営協議会様│マンスリーファンディング事例

~今回の5つの成功要因~
その1:わかりやすい事業を前面に押し出した
その2:現場の人を巻き込んだキャンペーン進行
その3:支援者の声に耳を傾けた
その4:応援している”証”を作成、プレゼント
その5:既存のつながりを活かした

Syncableには弊社ファンドレイザーによる、マンスリーファンディングやクラウドファンディングといった寄付キャンペーンの伴走支援サービスがございます。寄付キャンペーンの立ち上げ準備から公開、キャンペーン期間中により多くの支援者を集めるために、各団体様をサポートさせていただいております。

今回インタビューをさせていただいたのは、まつどでつながるプロジェクト運営協議会の皆さんです。遊びとくつろぎを運ぶキッチンカー「駄菓子屋カフェくるくる」をより多くの子ども・子育て家庭へ届けるためのマンスリーサポーターを集める際に、伴走支援を活用していただきました。

【まつどでつながるプロジェクト運営協議会 概要】
千葉県松戸市で活躍する3つのNPO法人が中心となってコンソーシアムを組み、子どもや子育ての孤立予防を通して 「誰もが共に寄り添い、自分らしく生きられる社会」の実現を目指し、プロジェクトの運営を行っている。

達成金額:毎月77,992円(年間935,904円)
支援者数:59人

インタビューを受けていただいたのは、NPO法人さんまの代表理事である石川様と、まつどでつながるプロジェクト、つながるリンク担当の竹内様です。

ー今回のマンスリーファンディングの目的を教えてください

事業が伝わりやすいキッチンカーに注力

石川:私たちは2019年に活動を開始し、2020年よりキッチンカー「駄菓子屋カフェくるくる」の事業を開始しました。その背景には、新型コロナウイルスがあります。コロナ禍で子ども、子育て家庭の行動などが急に制限されてしまいました。人が集まるところへの外出などが怖いと考える家庭も増えてしまったのです。そこで、これを機にキッチンカーという事業を始め、団体の方から継続して家庭へのつながりを作っていこうということになりました。

Syncableマンスリーファンディングページより転載

 今回のマンスリーファンディングで、たくさんの活動がある中、キッチンカーという事業をメインに押し出したのは地域の人に私たちの事業を分かりやすく知っていただくためです。私たちは様々な事業を行っています。その中でキッチンカーの活動が一番伝わりやすいかなと考えました。また、継続的にキッチンカーを運営していくためにも、単発の寄付をあつめるクラウドファンディングではなく、毎月支援をいただくマンスリーファンディングという形をとりました。

Syncableマンスリーファンディングページより転載

ーマンスリーファンディングの開始前の印象と、終了した際の感想を教えてください。

石川:開始前に関しては、キッチンカーについては活動を1年間続けてきて、段々と周知はされてきたのですがSNSに投稿をしても毎回同じような方がリアクションをくださったり、実際に利用してくださる客層も同じような方が多かったです。
 マンスリーサポーターの募集という形で1か月広報をしたことで、各団体のファンの方で、この「まつどでつながるプロジェクト」という集合体を知ってくださる人が増えました。元々それぞれの団体を応援してくれている方がさらに私たちを応援してくれるというような形になりました。


ー成功要因について教えていただけますか

現場の人も巻き込んで盛り上げた

竹内:様々な立場の人が協力したことが一因だと思っています。当初、マネージャーが中心になってマンスリーファンディングのプロジェクトを進めていこうと思っていましたが、キッチンカー事業を前面に打ち出すということで、現場に出ているキッチンカースタッフの声を聞くことが重要だと考えました。そこで彼らを巻き込むことにしましたが、毎週水曜日に現場へ出ていくキッチンカーメンバーに手伝ってもらうことは、キャパシティ的に大変でした。マンスリーファンディングに力が偏って、現場が崩れてしまったら元も子もないですよね。そこで、他の人がサポートをしていこうと、このマンスリーファンディングを全体で盛り上げていこうという形になりました。
 一方で、現場の声を知るスタッフは、毎週キッチンカー事業を行っているので時間を取ることが難しかったです。また、Syncableの打ち合わせで決めることに基づいて、内部で打ち合わせをする時間を取ることが難しく、足並みがそろわないことも多々ありました。でも、みんなでこのマンスリーファンディングをすることが出来たのは良かったと思います。

Syncableマンスリーファンディングページより転載

石川:また、松戸市民に読まれている地域新聞にキッチンカーのことを掲載させていただいたことも一つの要因になったと思います。様々なイベントが載っていて、マンスリーファンディングのことを全面的に掲載するのは難しいけれど、キッチンカーの活動なら出来るということで一面に掲載していただきました。4月28-29日あたりに発行されるので、それに合わせて終了日をすこし伸ばしたんです。「新聞で見たよ」とキッチンカーに足を運んでくださる方もいらっしゃいました。
※キャンペーン実施期間:2022年3月25日(金)~4月30日(土)
 あとは、寄付のリターン内容に恩送りの仕組みである「くるくる無料チケット」を設定しました。ストレートに寄付者に恩を返すのではなく、その恩を子どもたちに返そうという目的です。キッチンカーに来る子どもたちの中には、様々な家庭環境によってお金を持たないで遊びに来てくれる子たちもいます。そういう子たちに無料チケットを配り、マンスリーサポートが実際に子どもたちの支援になっているという感覚を持てるようなリターンを作りました。

支援者の意見を聞くことで寄付者数の伸び悩みに対応

竹内:実施期間中は、寄付者が伸び悩んでいた際の寄付者インタビューがとても役立ちました。ページにはアクセスされていましたが、クリック率が低かったんです。インタビューをしたことで、寄付者の率直なお話を聞くことが出来ました。子育て中の当事者や、団体の活動をしている方など色々な観点を持つ人が、「こういうところに賛同して寄付しました!」と言うことで潜在的な寄付者に響くのではないかと考えました。また、それぞれの団体に元々のファンがいたことで、彼らの団体に対する想いを聞くことが出来て、内部メンバーもそれに感動して活動によりやる気が出るという好循環が生まれました。それらのインタビュー記事などを、インタビュイーの方がたくさんシェアしてくれたんです。外部の人が頑張ってくださってるんだから私たちも頑張らないと!と、気合が入りました。笑 それによって寄付も増えたのではないかと思います。

Syncableマンスリーファンディングページより転載
Syncableマンスリーファンディングページより転載

応援している証「サポーター会員証」を作成することに

 キャンペーン期間中に、「サポーター会員証」というものを急遽作ることになったんです。それを持ってキッチンカーを訪れてくれた方は、キッチンカーのペイントなどのイベントへ参加していただくことができます。ボランティアとまではいかないけれど、団体の活動へ参加していただいて、居場所を作ることが出来たらと思っています。

Syncableマンスリーファンディングページより転載

現在会員証は作成中なのですが、子どもたちに絵をかいてもらって、それをコラージュして作る予定です。サポーターの方お一人に渡したところ、「特別感があってとてもうれしい」というお声をいただきました。

今までのつながりを活かした

石川:その他の成功要因としては、集まっている3団体が、それぞれの繋がりに対して活動をきちんと伝えることが出来たというのがあげられるかと思います。MamaCan、まつどNPO協議会、さんまというそれぞれの団体に既存のファンや繋がりがあって、その人たちに今回のキャンペーンや、まつどでつながるプロジェクトのことを伝えて、支援につながったことが多くありました。
 反面、当事者である今子育てしている人に対して応援してもらうというのは難しい気がしました。どうしても、こちらがサポートをするという繋がりになってしまうので。子育て家庭が、私たちを応援していきたいと思えるような魅せ方をするのは難しいなと思いました。

ー今後の活動としては、どのようなことを考えていますか

竹内:キッチンカーは、私たちの団体の一番分かりやすい事業です。これをきっかけとして松戸での子育て家庭支援に関して、地域や民間企業など、様々なところで波及効果を目指したいです。そして、キッチンカーが事業のハブとなり、どんどん子育てしやすい街になっていけばいいなと思っています。マンスリーサポーターは継続して支援を頂くものなので、情報発信を怠らないようにしていきたいです。でも、将来的には私たちの財源が安定して、マンスリーサポートが無くても活動が続けられるようになったら良いですね。
 マンスリーサポーターを集めて終わりではなく、これがスタートだと感じています。継続して応援したいと思ってもらえるような魅せ方を心掛けていき、単なる金銭的な寄付ではなく、サポーターの皆さんと一緒に松戸の未来を作っていけるような仕組みづくりをしていきたいです。

Syncableマンスリーファンディングページより転載

ー今回の伴走支援の感想を教えてください

丁寧に熱意をもって伴走をしていただいた

石川:とってもお世話になりました。クラウドファンディングを開催したことのある人たちもいたのですが、事業が異なることから頂いたアドバイスがとても役立ちました。色々な事例を頂き、分かりやすく伝えていただきました。打ち合わせ会議は毎回時間が伸びてしまうくらい関わっていただいて、すごくお世話になったなという面と、とても学びになる部分があったなと思います。あとは、初めて聞くシステムの名前や、用語に戸惑うことが時々あったので、そういう知識をつける準備期間があればよかったかな。
竹内:私は準備期間はキャンペーンに関わっておらず、マンスリーファンディングが始まってから携わりました。初日の増田さんとのミーティングで、初歩の初歩しかわからず戸惑っていましたが、丁寧に一から教えていただきました。また、他の団体さんの事例を教えていただいたので、こうやれば良いのか、とわかりやすかったです。あとは、スケジュールが軌道修正される際に迷いがなく、臨機応変に予定を変更することのできる潔さがかっこいいなと思いました。このまますすんでも大丈夫かな、と不安を抱えていても、スケジュールをビシッと言ってくださったので安心してついていくことが出来ました。

伴走担当者の声

伴走担当者 増田

改めましてこの度は、団体さま初めてのマンスリーファンディング実施において伴走支援をご活用いただき、ありがとうございました!
まつどで活躍されている子育て支援のプロフェッショナルたちが集結した団体さまで、地域に根付いた活動をされていることがとても印象的でした。

今回のマンスリーファンディング企画では、そんな地域のコネクション・ネットワークを武器に地道にコツコツお声がけいただけたことと、あらゆるSNSアカウントでの発信を継続いただけたことで、団体さまの身近にいらっしゃる方々に皆さまの熱量が届いたのではないかと思っております。

実際サポーターとなってくださった方々のほとんどは日頃から団体さまの展開される複数事業に何某かで接点のある方々が多く、今回推し出したキッチンカー事業「駄菓子屋カフェくるくる」のことはあまり知らなくても、団体さまあるいは内部メンバーを応援したいという気持ちでアクションしてくださった方々が多い印象でした。

また、今回はサポーターとなってくださった方々といかに「一緒にキッチンカーを盛り上げていけるか」という観点で用意した特典内容も多く、キャンペーン終了後のサポーターさんとのコミュニケーションの導線作りもご一緒できたことは私にとっても大変貴重な経験でした。

これまで以上に「駄菓子屋カフェくるくる」に人が集い、さまざまな繋がりが生まれていくことを心から願っております。
折を見て、キッチンカーへ遊びに行かせてください!

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